数研1級攻略への道 1次難易度について

数研1級は1次と2次があり、

 

1次は60分で7題中5題正解で合格である。

 

平均点は2007年以降の結果を参照するに、低い時で1.5点、高い時で4.5点、概ね2~3点程度である。

 

合格率は上記同様2007年以降を参照するに、低い時で1.6%、高い時で55.8%、概ね10%程度である。

 

出題範囲は、解析(微積分)、線形代数、確率統計、他である。

 

求められるレベルとしては、大学教養程度の数学力である。

 

過去問およそ20年分を解いてみた感想としては、一般的に言われている「時間がない」という感じのしないことである。

 

「時間がない」というのは、初見の問題に出会ったからであって考え込んでしまうケースであろう。

 

これは勉強不足だと時間が足りなくなるが、しっかりと対策をとれば時間はある。

 

計算力(たまにわずかな発想力、これは知識力といえるか)が問われる場合が多く、問題の空気感が似通っている。

 

思考力を問われる場合は少なく、とにかく過去問に慣れる、覚えるということに尽きる。

 

注意点としては、帝国大学理系レベル以上の入試問題に通じる程度の数学力が前提である。

 

それがない場合は、高校数学(青・赤チャート、大学への数学あたりを用いて)を高いレベルで習得しておくことが必要と思われる。

 

そこが備わっていれば、ひたすら過去問を演習することで合格できると思われる。

 

過去問は20年分を3~5周すると万全である。

 

帝国大学理系出身者であれば、学習時間は週2,3時間1年続ければ合格できるであろう。

 

2018.11.28