藤沢 【焼き鳥 一徳】
親父さんは救命士だった。
店に入ると、注文に対する言葉遣いが決まっていた。
本数は「本」、注文終わりは「後~」。
救命士について話をふると、
昔の写真を見せてくれて、少しだけ当時の話を聞かせてくれた。
人の生命を救う為には、現場で間違った言葉遣いをしてはならない。
恐らく鍛えられた「心身」というものがそこにあり、
親父さんの思考が垣間見えた。
「なるほど」と思った。
理解できれば、客に言葉遣いを注意する親父さんの気持ちも汲もうかという気になる。
美味い。
2018.09.04